Fauna+DeSIGN 一級建築士事務所ファウナ・プラス・デザイン
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配達の人が来ると玄関で吠え続けるワンちゃんがいます。
印鑑を押したりしてお仕事が終わると配達の人は帰ります。
犬も配達の人が帰ると吠えるのを止めます。
それは吠える仕事が終わったからです。
犬には配達という人間の仕事が簡単には分かりませんから
「知らない人を追い返す」仕事だと考えるのです。
そしてその仕事は100%達成できるので満足感がありますが
何故か飼い主には誉めてもらえない。それどころか、
飼い主は犬が吠えることに怒って、大きい声を出しています。
「親分も一緒に吠えている!だからもっと吠えなきゃ!」
案外、犬はそんな風に考えているかもしれません。
この状態を私は「ポストマン・シンドローム」と呼んでいます。
この悪循環を断ち切るためには、犬が(人間が)無駄吠えをしないように
躾ることが大切です。建築的にはポストマン・シンドロームに陥らないように
玄関と犬の居住スペースをできるだけ離して、
視界からも外す様にしています。

あらゆる家庭内のしつけに共通するのは、
それなりの広さ、バッファーゾーンが必要だと言うことです。

犬と暮らす家を設計する場合、私は
無駄とも思えるくらい、玄関ポーチや玄関は広くとりたいと思っています。


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大型犬は後足で立ち、前足で物を押さえつける力が強い。
また、好奇心旺盛な彼らは隣の部屋で主人が何やら楽しげなことをしていると
どうしても見てみたい衝動にかられる。高い位置に覗き穴のような開口部があると、
確実に破壊します。それを叱っても仕方がありません。(注1)彼らの習性なのだから。

写真は「犬窓(いぬマド)」です。
犬の部屋にマドを付けた場合、人間が中を覗くためのものと普通は思われがちですが、
私の設計理論では違います。その反対です。

「犬窓(いぬマド)は犬が人間の足下を見るための情緒安定装置です。」

低い位置に付けているのは上記の理由に因ります。

注1)
「仕方ありません」とはいうものの、犬にやって欲しくないことは、
ほとんど訓練で解決できます。
しかし、高い位置の開口部を傷つける行為に対して、それを一時的に制止する場合、
飼い主は、物理的に犬に近づくことになりますから
開口部を傷つけると自分に構ってもらえるという結果が「報酬」となってしまうのです。
回りくどい訓練法はありますが、建築で出来る部分は建築でやればよいと私は考えます。


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