2021年4月9日

ペットと住む家の工夫

日本での犬の室内飼いを考える(その2)

欧米の住宅と日本の住宅を比較した場合、一番わかりやすい違いは日本人は家の中で「靴を脱ぐ」という要素です。
ですから、必ず「玄関-土間」というものが存在します。
そして、そこはどうしても、機能上、人も犬も、「一時的な訪問者と対峙する場」になってしまいます。
飼い主さんは2畳くらいの狭い空間で、靴を履いたままの訪問者と1段上がった場所でやりとりをするわけですから、側にいる犬にとっては自然と身構える雰囲気が出来上がってしまうでしょう。
またその逆もあって、飼い主さんや大好きなお客さんが「お別れの際に撫で撫でする」特別な場として認識している場合もあります。
いずれにせよ、日本の家の玄関はニュートラルな場になりにくいので、土足で生活する欧米の家とは、空間の機能にかなりの違いがあります。

このように「玄関」ひとつとってみても、犬にとって特別な意味があり、また、人間側も無意識のうちに「空間によって行動を支配されている」ことを自覚すれば、その他の部分でも快適な生活のヒントがたくさん発見できるはずです。

便利そうな設備や建材を使ってみるだけではなく、犬の心理や行動を理解しながら、(ここが本質なのですが)家の中での自分の行動を意識すれば、「しつけ」がしやすい環境をうまく創り出すことが出来て、きっと、日本人に適した「理想の犬と暮らす家」のカタチが見えてくるはずです。
(つづく)