2025年4月

猫と暮らす家

大きなキャットウォークのある住宅|The Cat’s House OZ邸

             

Project No.079 埼玉県鴻巣市

猫と人が出会う、キャットウォークのある家|The Cat’s House OZ邸 この住まいは、猫と人がともに…

本文はこちら

01 本棚を兼ねた階段は、猫と人の共通動線。
本棚を兼ねた階段は、猫と人の共通動線。
02 猫柱とキャットウォークが巡る、光あふれるリビング。
猫柱とキャットウォークが巡る、光あふれるリビング。
03 吹き抜けに広がる、猫たちの立体的な動線。
吹き抜けに広がる、猫たちの立体的な動線。
04 2階ホールからメインキャットウォークに至る猫階段
2階ホールからメインキャットウォークに至る猫階段
05 格子天井(猫寝天井)から顔をのぞかせる猫
格子天井(猫寝天井)から顔をのぞかせる猫
06 階段状本棚を軽やかに駆け下りる猫。
階段状本棚を軽やかに駆け下りる猫。
07 キャットウォークから直接2階にアクセスできる天井の猫穴
キャットウォークから直接2階にアクセスできる天井の猫穴
08 小屋裏のメインキャットウォークを悠々と歩く猫。
小屋裏のメインキャットウォークを悠々と歩く猫。
09 壁にあけられた「猫穴」から猫が一歩を踏み出す。
壁にあけられた「猫穴」から猫が一歩を踏み出す。
10 ラグジュアリーな落ち着いたトーンでまとめた、機能的な洗面室。
ラグジュアリーな落ち着いたトーンでまとめた、機能的な洗面室。
11 杉板縦貼りの外観 オスモウッドステインプロテクター(パールグレイ)
杉板縦貼りの外観 オスモウッドステインプロテクター(パールグレイ)
12 階段状の本棚と吹き抜けを見下ろせる窓
階段状の本棚と吹き抜けを見下ろせる窓

猫と人が出会う、キャットウォークのある家|The Cat’s House OZ邸

この住まいは、猫と人がともに心地よく暮らすために設計された、延床30坪・3LDKの住宅です。
キャットウォークや吹き抜けを活かした立体的な動線によって、家の中に「猫的まちなみ」が広がっています。

設計には、ケヴィン・リンチが提唱した「都市の5つのエレメント」(Path〈道〉、Edge〈縁〉、District〈地区〉、Node〈結節点〉、Landmark〈目印〉)の考え方を応用。
猫にとって、移動経路と居場所が明瞭に認識できるようなイメージアビリティの高い空間を立体的に構成しました。

小屋裏は、登り梁と方杖を用いることで、猫たちの歩みを妨げない無柱空間とし、そこに「メインキャットウォーク」と名付けた猫の大通りを設けました。
このメインキャットウォークから分岐するキャットウォークへと動線がつながり、猫たちのPathを形づくっています。

寝室に設けた階段状本棚やキャットツリー、猫柱は、上下階を結ぶNodeとなり、さらに、都市のイメージ理論に沿って、優れたNodeは猫たちにとって心地よいDistrictとなっています。

なかでも、リビングに開かれた階段の踊り場は、人の目線の高さにあり、立ったまま猫たちと自然にふれあえる場所です。
家の各所で人の動線と猫専用の動線を重ね合わせることで、空間には豊かな奥行きと猫との交流が生まれています。

猫たちはPathを歩み、Nodeを巡り、Districtで好きなように振る舞いながら、家全体を旅していきます。
けれど、その旅の終わりには、必ず飼い主さんがいる場所へと帰ってきます。
人にとっても、視線が遠くまで伸びる開放的な空間と、天然木のぬくもりが、猫たちとの静かな日々をやさしく編み上げていきます。

撮影:株式会社アトリエあふろ(糠澤武敏)※猫写真以外