
「猫のために何かを追加する」という発想では、猫と暮らす家(Home)にはなりません。
完全室内飼育が当たり前になった今、多くの猫が本来の能力を持て余しています。捕食動物として木に登り、高所から獲物を観察し、縄張りをパトロールしてきた猫の本能は、4つの壁の中では行き場を失っています。太っている猫が増えているのは、猫の問題ではなく、家(住宅)の問題です。運動ができて退屈しない仕組みが必要です。
猫が「わがや(Home)」だと感じられる空間をつくること。それがファウナ・プラス・デザインの、猫と暮らす家づくりの出発点です。
都市計画家ケヴィン・リンチは、人が都市を5つの要素で認識すると提唱しました。この理論は、猫が住まい(Dwelling)をどう認識するかにそのまま当てはまります。
これらが揃って初めて、猫は「ここがわが家(Home)だ」と感じます。キャットタワーを1本置いただけでは、パスが1本できるだけ。猫の Home にはなりません。

雑誌やSNSで見かけるキャットウォークの多くは、行動学的な合理性が欠けています。20年以上の経験から定めたルールがあります。

猫トイレは「後から置く」ものではありません。防水パンのある専用スペースを間取りに組み込み、換気と猫砂の飛び散り対策を一体で解決します。

玄関の二重ドア、両面サムターン錠、猫が通り抜けられないが風が入る窓、バルコニーの縦格子。これらは設計段階で一体として計画します。後付けでは、どこかに必ず抜け穴ができます。先に述べたエッジを確実につくります。

猫が「わがや(Home)」と感じられる住まい(Dwelling)を、建築の力でつくります。新築・リフォーム・コンサルティングのご相談はお気軽にどうぞ。